I-construction

i-Construction(アイ・コンストラクション)について

i-Construction(アイ・コンストラクション)とは、国土交通省が2016年度より進めている生産性革命プロジェクトの一つで、測量から設計、施工、検査、維持管理に至る全ての事業プロセスでICT技術(情報通信技術)を導入することにより2025年までに建設生産システム全体の生産性向上を目指す取り組みです。

特に
① ICTの全面的な活用(ICT土工)
② 規格の標準化(コンクリート)
③ 施工時期の標準化
を『トップランナー施策』として本格的に推し進めています。

i-Constructionがはじまった背景には、日本全体の問題でもある少子高齢化であり、特に建設業界においては深刻な人手不足に陥り、2014年度に約153万人いた50歳以上の技能労働者のうち約7割以上にあたる110万人が2025年までに離職すると予想されているにも関わらず、29歳以下の労働者は全体の10%以下となっているのが現状です。

この問題を解決するためには働き手を増やすことが第一でありますが、働き手の分母が今後更に少なくなるため、日本のみで考えると難しいですし、外国人労働者の活用も進んでいますが、こちらについても様々な課題があり難しい現状となっております。
そのため、ICT技術を活用し、一人一人の生産性を向上することが重要だと考えられ、i-Constructionが始まりました。

弊社においては2018年よりICT活用工事について、内製化を図ろうという取組みを開始し、2021年より本格運用することとしております。
弊社における具体的なICT活用工事についての具体の内容が下記のとおりとなります。

i-Construction(土工編)の基本の流れ

UAV(写真測量)やTLS(地上型レーザースキャナー)等による3次元起工測量の実施

3次元設計データの作成および施工量を自動算出

ICT建設機械による施工

UAV(写真測量)やTLS(地上型レーザースキャナー)等による3次元出来形管理の実施

3次元データ納品

① 3D起工測量

1. Inspire2による写真測量
2. TLSによる測量
3. PHANTOM4RTKによる写真測量(予定)

② 3D設計データ作成

1.SiTECH 3DおよびSiTECH 3D Studioにて作成
2.SiTE-Scoopにて土量算出

③ ICT建機による施工

1. マシンコントロールBH(0.25,0.45,0.7m3級)/マシンコントロールBD(10t級)/マシンガイダンスBH(0.5m3級)予定
※計4台のICT建機をフル活用

④ 3次元出来形管理等の施工管理

1.Inspire2による写真測量
2.TLSによる測量 ※主として利用
3.PHANTOM4RTKによる写真測量予定

⑤ 3次元データの納品

・①~④までで得た3次元データをi-CONフォルダに所定の書式、所定のデータにて格納し納品